リハビリテーション科

当院のリハビリテーション科では

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    「患者様の主体性・自己決定権を尊重し、その人らしい生活をリハビリテーションチームとして援助していく」ことを理念にしています。

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    専任医師の下、理学療法士・作業療法士・看護師・ソーシャルワーカーなど専任スタッフによりリハビリテーションが総合的かつ積極的に取組んで参ります。

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    理学療法士12名、作業療法士15名、言語聴覚士5名、リハビリ事務員1名の、計33名にて対応しています。

当院の理学療法について 病気や障害によって身体に障害を負った方々に対して、主に「運動療法」や「物理療法」、「水治療法」を用いて、基本的な動作(起き上がる、歩く、階段を昇るなど)の再獲得を目指し治療していきます。また、関節の動きを良くする運動、筋力を強くする運動、バランスを良くする運動、呼吸練習など、基本的な身体機能に対する運動を行ないます。

1. 主な対象疾患

 脳卒中(脳出血や脳梗塞)をはじめ、膝痛、腰痛、骨折などの整形疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎などの呼吸器疾患など様々なリハビリテーションに対応し、早期離床を図っていきます。

2. 理学療法の内容

関節可動域訓練

 関節が硬くなって動かせなくなると、衣服の着脱や歩行など、様々な動作制限が出てきてしまいます。長期臥床を防ぎ、初期から関節可動域の維持、増大につとめています。

筋力増強訓練

 病気や怪我により筋力低下が生じないよう、筋力の維持や増大をするために筋力増強訓練を行います。各個人の能力によって方法を提示しています。

基本動作訓練

 寝返り~起き上がり動作や、ベッドに腰を掛けるなどのベッド上の動作を行います。また、四つ這いや膝立ちでの移動、床からの立ち上がりなどの、床上動作も行います。畳やコタツなどを利用し、実際の家での動作を練習したりしています。

歩行訓練

 平行棒やシルバーカー、杖(松葉杖、一本杖など)などを利用し、患者様の足の状態や体力によって、歩行の環境を決めていきます。平地歩行を中心に行いますが、応用として屋外での歩行や、階段動作練習なども行っています。

低周波療法

 低周波の電気刺激は痛みの軽減や、麻痺した筋の萎縮を予防します。主に神経の再教育に利用しています。

水治療法

 バイブラバスという機械の中にお湯を溜め、その中に手や足をつけます。温熱効果や水流によるマッサージ効果があります。主に骨折の術後の患者様などに利用しています。

3. 患者様、ご家族様への自主トレーニング、介助指導

「適切な車椅子・クッションの選定」や、「より安全に行なえる介助方法の指導」、「効果的な自主トレーニング方法」なども提案します。
本人だけでなくご家族様も退院後の生活にはいろいろと不安があると思います。そのため、入院中よりご家族様にもリハビリに入って頂き、歩く練習や、階段の練習などを行っていきます。

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当院の作業療法について  病気や事故によって、身体,精神に障害を負った方々に対して、主体的に、よりよい生活をしていただくために、日常生活での様々な活動を用いて治療、訓練、指導、援助を行います。

1. 日常生活の様々な動作の能力を高めることを目標にしています。

■身辺動作(食事・着替え・整容・トイレ・入浴など)や家事動作(買物・調理・掃除・洗濯など)を自立して安全に行なうための訓練や、家族の介助方法の指導、役に立つ道具の紹介や作製を行ないます。
■食事や着替え、排泄や入浴などに必要な動作をできるだけ一人でするための訓練です。
■訓練室での訓練だけでなく、看護・介護職員と連携して、病棟の生活の中でも 身の回りの動作の訓練を行います。

2. 障害を持つ方々の交流を通して、社会性や主体性を高めて
  いただくことを目指します。

3. 患者様の生活環境にも関わり、障害を持ちながらも
  より良く生活できるように援助します。

 作業療法士との訓練でだけでなく、一人あるいはご家族と一緒にご家庭でもできることを指導します。
ご家族がトイレや入浴等 日常の動作の介助を行えるよう、介助方法の指導も行います。

4. 住宅環境・福祉用具に関して指導します。

 必要に応じて患者様のお宅を訪問します。また、家屋の写真や図面を見せていただき、手すりの位置やスロープの設置など改造のアドバイスをします。
ベッドやポータブルトイレ等、福祉用具選択のお手伝いをします。

5. 職業復帰に対して援助します。

 職場への復帰や再就職のために必要な基礎的能力の評価・訓練に努めます。例えば体力や耐久性、計算や書字能力、ワープロ・パソコンの操作能力、コミュニケーション能力などが挙げられます。

当院の言語聴覚科について 言語聴覚療法では、脳卒中や事故による頭部外傷、神経疾患などによって起こる失語症や構音障害、摂食・嚥下障害などの障害に対して評価・訓練を行います。また患者様・ご家族に対して必要となる助言・指導も行い、より豊かな生活が送れるように支援します。

1. 失語訓練

 脳卒中などによって、言葉を話したり、聴いたり、読み・書きしたりすることが困難になった方に対し、訓練などを実施してコミュニケーションを総合的に支援します。

2. 構音訓練

 麻痺などによって、話しにくくなった人に、発声発語器官(唇・舌・のどなど)の運動や発音の訓練を実施して、会話の明瞭性を上げることでコミュニケーションが行いやすくなるように支援します。

3. 嚥下訓練

 食物を取り込んで飲み込むことが困難になった方に対し、摂食・嚥下器官(唇・舌・のどなど)の運動、飲み込みの方法、食物形態の工夫の仕方などについて支援します。

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